七福神について2012/12/02

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日本の正月の風習のひとつに、七福めぐりがあり、七福神めぐりは江戸時代に成立したと言われています。
 
七福神を参拝することには、不老長寿、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全など、所願成就のご利益があるとされ、7つの災いを除き、7つの幸福を与える7人の神々を巡拝して福運を祈る行事です。
 
また「七福」とは、「七難七福」という語に由来し、七体の福神を取り揃えたのが、七福神の始まりとされています。
 
多くの七福神は半日から二日程度で巡ることができ、新年の行事としても一般的であります。
 
1月7日の七草の日までにするとよいとされていますが、近年ではお正月に限らなくても、観光として社寺を巡る「七福神巡り」が全国各地で行われています。
 
寺社によっては、七福神めぐり専用の色紙や御朱印帳の販売をしているところもあります。
 
いただいた御朱印は寺社から受ける貴重なものですので、一年の福運を祈り、御朱印の色紙や帳面は、家の中に大切に飾ることをおすすめします。
 
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福神信仰は、室町時代における京洛の民間信仰で、その神として恵比須神と大黒天が「えべっさん」、「大黒さん」と親しみを持った呼び方で、町衆の間で広まりました。
 
福神信仰の思想は、古代社会からすでに根差していたようです。
古代の人は、海からやって来る神が、人の世に幸せをもたらすとされ、海辺の漁民や農民の生活に息づいていました。
その神が財宝の神として崇められるようになるのが、室町時代の京洛における商工業の発展にあります。
商売繁盛、開運を願った福神信仰が商工業者の世界に深いつながりをもつに従って、福の神は多い方がよりご利益があるということか、それまでの二神が七神となり 、七福神が誕生しました。
 
「七福神」の名前の由来については定かではありませんが、当時、書院の床掛けの題材として好まれた「竹林の七賢人」にならったとか仁王般若経の「七難即滅(しちなんそくめつ)、七福即生(しちなんそくしょう)」、すなわち七つの災難がたちまち消滅し、七つの福がたちまちやってくる 、を出典したとかの諸説があります。
 
七福神とは、恵比須(戎)、大黒天、弁財(才)天、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人を指しますが、このうち恵比須のみが日本固有の神(水蛭子(ひるこ)、後に事代主神(ことしろぬし))であり、その他は インド、中国の神々です。
 
七福神御朱印帳セット.jpg
 

 

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