2017年12月8日

松阪木綿の御朱印帳2017/12/08

松阪木綿の御朱印帳.jpg

松阪木綿の御朱印帳

しばらくの間、品薄状態となっておりました「松阪木綿の御朱印帳」が入荷してまいりました。
 
地元松阪の方はもちろん、遠方から実店舗にお越しのお客様にも大変人気の松阪木綿の表紙。
伊勢木綿の御朱印帳と並びホリーホックの人気商品です。
 
地元の伝統織物(伊勢木綿、松阪木綿)の御朱印帳が他の地域の方に
気に入っていただけるのはとても嬉しいです。
(これが地元愛でしょうか)
 
松阪木綿.jpg
 
松阪木綿は美しい濃淡藍染の木綿です。
江戸時代、伊勢商人によって江戸に運ばれた木綿はその質の高さから人気を博したといわれています。
 
伊勢商品の中でも松阪商品である「三井八郎兵高利」が江戸に
出店した呉服屋「越後屋」(現在の三越の前身)は飛ぶ鳥を落とす勢いであり
「松阪木綿」の名称は江戸中に響き渡りました。
 
特色である縞模様は、松阪から安南(今のベトナム)に渡り、
御朱印貿易で活躍した角屋七郎兵衛が、かの地からもたらした「柳条布」国産化といわれ、
松阪周辺の女たちの、高い美意識と技術とで洗練されてきたものです。
 
そのため、「松阪木綿の紡織習俗」は、国の無形民俗文化財に
選定されており、洗うほどうちから色のわいてくる藍の青さにも似た深い物語性を秘めています。
 
松阪には伊勢神宮に神御衣(かんみそ)を奉織している神麻続機殿神社と、神服織機殿神社があります。
織物の神様として信仰を集める両神社の周辺では古くから「みいと織」が生産されていました。
神服織機殿神社から少し海寄りに、松阪もめんの伝統を受け継ぐ「御絲織物株式会社」があります。
 
明治七年に紺屋として創業を始め、後に機屋を兼ねるよう
になった全国でも数少ない、染から手がける織元です。
昭和の初め頃から機械化が始まった松阪もめんが最盛期を迎えたのは昭和二十年代のことです。
 
現在では「御絲織物株式会社」が松阪もめんの唯一の織元となりましたが、
近年、その風合いの良さとデザイン性の高さが注目され、様々な用途で利用されるようになりました。
 
松阪もめんの生産は、かせ取りした木綿糸の束を染める工程から始まります。
深い青緑の藍の液をたたえた槽に糸を浸しては絞る作業を繰り返します。
藍は生き物なので、温度や気候によって染まり加減が変わるため
染め職人の勘が必要とされる仕事です。
染め上がった糸は天日で乾かして織りに回されます。
約四十台ほどの機織り機の音が響く工場では、糸を巻き取る、経糸を通す、
布を織るなどの工程が行われます。
 
昭和時代から数十年働いてきた機械が今も現役で活躍中です。
昔ながらの織り機によって織り上げられる反物には、大量生産
される布地にはない温かみがあるように感じられます。
 
伝統を守りつつ、時代に合ったものにアレンジを加えながら、松阪もめんは江戸の
「粋文化」を今に伝えています。
 
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